 
そのぎ茶のルーツ
「ふくよかな味と香り」で親しまれるそのぎ茶。
その起源は明確な記録はありませんが、一説には古く遣隋使・遣唐使の時代までさかのぽるといわれています。また抹茶用の茶臼が彼杵平野や彼杵川中流の寺院跡から出土しており、南北朝(1334〜1391年)以前から茶が植えられ、茶の湯が普及していた歴史を物語るものと思われます。
15世紀には釜炒りによる製茶法が西九州に伝えられると、町内各地域で盛んに生産されるようになり、その後元禄年間には大村藩の奨励によって茶園の集団化が進み、これが現代のそのぎ茶づくりの基礎となりました。
約300年前に来日したドイツ人医師ケンペル、約220年前に来日したスウェーデンの植物学者ツュンベリー、さらに約180年前に来日したドイツ人医師シーボルトのいわゆる出島三学者が、江戸参府の折に東彼杵に宿泊し、見事な茶の栽培技術に驚嘆し広くヨーロツパにも紹介したといわれています。
眼下に大村湾が広がる標高150メートル〜350メートルの高台、西九州一の赤木集団茶園(150ha)を中心にそのぎ茶の茶園はあります。総面積約390ヘクタール。生産者約400戸。年間約700トン近い荒茶の生産量は長崎県の約65%を占めています。
そのぎ茶は、有機栽培による茶の樹に適した土づくりや、緑茶のうまみをさらに引き出すための直射日光調整施設を整備して蒸製玉緑茶に適した茶の葉を生産するなど、入念な管理が行われています。
そのぎ茶の特徴である蒸製玉緑茶(むしせいたまりょくちゃ)の製法は、伝統の手炒り釜炒り茶の流れをくみ、九州でも有数の茶の生産団地として、各種茶品評会でも常に上位入賞を果たしています。
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